2021/3/22(本日)、トルコリラ/円が一時 -2円(-15%)の大暴落がありました。
レートが大きな窓を開けたのでロスカットが働かなかったようで、追証に突入した人がちらほらいるらしいです。
原因となるキッカケは「トルコの政治リスク、個人投資家を直撃-トルコリラ・円は一時15%安(Bloomberg)」で解説されているので置いておきます。
なぜトルコリラを絶対に買ってはいけないのかというと、過去にも取り上げたように
高いインフレ率でみるみる為替レートが切り下がっていくからです。
FXではいまだ高スワップ通貨が人気(?)……かどうかは定かではありませんが、
10000通貨(直前の為替レートで15万円)で1日46円、単純に365日倍して16790円が年間のスワップポイントとして入ります。
このスワップポイントを年間の利回りに直すと年利11.2%になります。
FXなのでレバレッジをきかせると結構な額のスワップポイントになるので美味しいと勘違いしてしまうのは理解できます。
一方で外貨建てMMFの現在の利回りは14.42%となります。
いずれにしても10%を超える高い利回りで魅力を感じるかもしれませんが、
トルコリラ円はこの5年間で39円から現在13円台まで下落しています。
5年間で1/3です。10%程度の利回りではとうていこの損失を補えません。
※ちなみに10%複利で運用し続けると7年間で2倍になります。
このように、トルコリラは一時的に持ち直すことがあっても数年後には大暴落してるので絶対に手を出してはいけない商品となってます。
ちなみに私もかつてはトルコリラ建て商品に手を出したことがありまして、
2014年11月(当時1リラ55円)で社債を1000通貨(手数料込みで5.5万円分)だけ購入しました。

クーポン(利回り)は単利で8%です。
そして2018年12月に償還され、今でも外貨MMFに塩漬けしています。
そしてその現在の評価額は「165,253口(1652リラ)で22,127円」
3.3万円の赤字です。
当時はトントンくらいになるだろうと思っていたけれど、甘い予想は外れて半分以下になってます。当時は青かった…今もか。
こうして塩漬けにした高金利MMFは、高い分配金から毎月25円前後を納税し続けるマシーンですよ。
マネーマシーンではなく納税マシーン
まぁトルコリラ建て債券に投資したタイミングも最悪に悪かったのですが、
高金利通貨はどんどん価値が目減りしていくことを忘れてはならないといい勉強になりました。
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