現物の債券投資で感じた難点。コストが高く手間がかかる

外国債券への投資はちょっと前までは高金利が魅力でした。

例えばアメリカ国債10年は年利2~3%の利回りがありましたし、30年なら3~4%の利回りがありました。

しかし実際に投資してみると多数のコストや面倒な点に気づいたので紹介します。

 

債券投資の難点

 

現物の債券投資には次のハードルがあります。

 

1.証券口座によって取扱商品が異なる

2.売買は電話か店舗窓口を利用する手間

3.為替手数料 →手数料1

4.購入時の利回りが市場価格より低い →手数料2

5.売却すると割安に買い叩かれる →手数料3

6.証券会社によっては口座維持手数料がかかる →手数料4

 

特に赤いアンダーラインを引いたところが悩みどろころだと思います。

円建て債券でも為替や口座維持の手数料以外は似たようなものかと思います。

 

順に解説していきます。

 

1.証券口座によって取扱商品が異なる

現物債券は証券会社ごとに取り扱いが異なります。

ですから、債券投資をするなら複数の証券口座を開設するところから始まります。

また、日々在庫が変動するためこまめにチェックしなければなりません。

 

新発債券は年間でみてもほとんどないため、基本的に既発債券を購入していくことになります。

新発と既発で大きな違いは多分ないハズです。既発だと利払日が近い分だけ手数料が取られます。

利払日直前に買うとお得ってことにはなりません。

 

2.売買は電話か店舗窓口を利用する手間

ネット証券はネット上で売買できますが取り扱いが少ないです。

取り扱いが豊富な大手証券はネット上で取引できないところが多く、電話や窓口で売買することになります。

 

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3.外貨への為替手数料

外国債券への投資は為替手数料がかかります。

保有している外貨を証券口座に持ち込むのは可能ですが、

数千円の手数料がかかったり手続きに手間がかかるので、

基本的には証券口座で外貨へ換金していくことになります。

 

証券会社にもよりますが、大手では1ドルあたり50銭の手数料がかかります。

外国債券投資は1口1000ドルが多いので、0.50円×1000ドル=500円が為替手数料としてかかります。

1ドル100円の時なら0.5%分に相当するので、-0.5%の利益からスタートします。

 

また円からドルへ、ドルから円へ両替する度に為替手数料がかかります。

 

4.購入時の利回りが市場価格より低い

債券利回りはInvesting.comなどのサイトからリアルタイムで利回りをチェックできますが、

証券会社経由で購入すると利回りが結構低くなっています。

米国債を購入したとき、Investingでは3%以上なのに証券会社の窓口では2.8%くらいだった気がします。

証券会社によって利回りが異なるため、向こうの言い値で買うのに近いと思います。

 

0.2%は1年なら目をつぶりますが、10年20年続くとなると結構損していると感じます。

 

5.売却すると割安に買い叩かれる

保有している債券を証券会社に売却すると評価額で買い取ってくれません。

残りの期間にもよりますが、割安な価格で買い取られることになります。

 

買うときには高く売られ、売るときには安く買われる二重苦。

 

6.証券会社によっては口座維持手数料がかかる

無料のところが多いですが、外国債券を保有すると毎年数千円の手数料がかかる証券会社もあります。

一応注意が必要です。

 

 

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現物債券の魅力と債券ETF・投信

 

ここまでは悪い話なので一応現物債券の魅力を取り上げると、「購入した時点で償還時の利益が確定する」事にあります。

例えば、年利1%・償還日が1年後の債券に10万円投資したとすると、1年後には元本10万円と金利800円が手元にあると事前に計算できます(分配金の税金20%の場合)

利益が確定しているため「fixed income」(フィクストインカム)と呼ばれます。

 

債券ETFや債券投信は、日々の金利変動で価格も変動したり、複数の債券を混ぜ込んでいるため中身の入れ替わりで利回りも変動するという欠点があります。

そのため債券ETF・投信は現物債券の代わりにはなりません。

しかし債券ETF・投信はどの証券口座からも購入でき、小口で投資でき、

売買すると発生する謎の二重苦手数料もないため、これらの方がとっつきやすいと思います。

 

 

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あとがき

 

10年20年先の償還まで待ちきれなくなってきたので、現物の債券投資はむずかしいなと感じます。

外貨建て社債ならば5年程度なので持ち切るのもわりと容易でしたが、一瞬で売り切れる新発を購入しないと入手しづらいです。

円建て債券は利回りが低すぎて投資していません。そもそも個人向けの販売を目にすることすらほとんどありませんし(ソフトバンクと東海東京証券くらい)

 

最後に、記事を書こうと思ったキッカケがあります。

美味しく実った米国債を売却したいので意を決して電話したら「取引時間外」…

電話の受付時間=取引時間だという思い込み

「売却したらこの値段で売れるのか?」と聞いたら「確実に安くなる」と回答され、もしかしたら含み益が吹き飛ぶんじゃないかという疑問

 

もたもたしている間に円高進行して絶好の売り場を逃してしまいました。

 

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