■2020/4/11更新
2020/4/7に分配金が出ていたのと、久々に組入銘柄をチェックしたら大幅に入れ替わっていたので記事を更新しました。
掲載内容を大幅に刷新。
日本国内の高配当ETFを探していたところ「2529:NEXT FUNDS 野村株主還元70連動型上場投信」
(以降2529:株主還元70ETF)なる興味深いETFがありました。
2019年04月19日に上場したばかりとのこと。
「高配当」や「自社株買い」といった株主還元を積極的に行っている企業を集めたETFだそうです。
同じく70銘柄から構成されている日本株の高配当ETF
「1577:NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信」(以降1577:日本株高配当70ETF)
との比較を含めて、中身を見ていきたいと思います。
株主還元70ETFのデータ(2020/4/11時点)
「株主還元70ETF」と純粋な高配当ETF「野村高配当70ETF」を比較して、違いを見ていきたいと思います。
株主還元70ETF | 野村高配当70ETF | |
株価 | 832 | 17,600 |
予想配当利回り | 4.33% | 5.29% |
分配金(直近4回) | 28 | 831 |
配当利回り実績 | 3.37% | 4.72% |
1/16執筆時予想配当利回り | (推測)3.13% | 4.11% |
※推測は組入銘柄の配当予想から推測したものです。
「株主還元70ETF」は予想配当利回りが1、2%台の銘柄も含まれているため、やや予想配当利回りが低めです。
1月と比較すると、株価下落のため予想配当利回りが上昇しています。
組入銘柄は70社ですが、2019/12/31時点の情報と2020/3/31時点の情報を比較すると、
3ヶ月間で70社中23社が入れ替わっていました。
そのため組入銘柄の業種も変化し、総合商社(卸売業)や電力会社(電気・ガス)が増加しました。
※以下は2020/1/16執筆時の情報です。
「1577:日本株高配当70ETF」の組入銘柄の配当予想はほとんど3~5%ですが、
「2529:株主還元70ETF」の組入銘柄の配当予想は「0.49%~」となっており、
70銘柄中31銘柄が3%未満と配当利回りが低いため、1%ほど差がついているのだと思われます。
ただしそれは「2529:株主還元70ETF」のパフォーマンスが悪いということではなく、
対象指数にかかれていますように自社株買いで還元している企業も含まれているためであるので、
ETFの値上がり益でも還元することを目指しているということかと思います。
「2529:株主還元70ETF」の特徴
野村株主還元70は、わが国の金融商品取引所に上場する普通株式のうち、金融・保険業(東証33業種分類の「銀行業」、「証券、商品先物取引業」、「保険業」、「その他金融業」を指します。)を除く銘柄の中から、配当、自社株買い等の株主還元を積極的に行なっている70銘柄を選定して構成銘柄とする株価指数です。
1577:NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信 対象指数の概要より
「2529:株主還元70ETF」は投資指数に大きな特徴が2つあります。
1.「銀行業」や「証券」などの「金融・保険業」が除かれています。
銀行は長期化している低金利で収益が苦しくなっていますし、
「証券」は手数料ゼロまで値下げが進んだりと、どちらも大きく変革しようとしている業種です。
2.過去3年間に「配当」や「自社株買い」を積極に行い、利益の株主還元に積極的な企業
が指数に組み入れられるとのことです。
出典:リサーチレポート「野村株主還元70-積極的な株主還元を行う70銘柄を組み入れ」
また、2008年1月末~2019年2月までの配当込みパフォーマンスもTOPIXより優れてるとのことですが、
これは過去の話なので参考程度に留めておきます。
調べた感想
大型株で流動性も十分で、株主に積極的に還元している会社を集めた詰め合わせパックですから、
そういった企業が好きなら投資先としてアリだと思います。
ただ「インカムゲイン(配当金)が最優先」で投資を行うと考えているなら、
キャピタルゲインも狙っているファンドなので、目的とはちょっとズレているのかなと感じます。
また新しいETFなので今後もTOPIXを上回れるパフォーマンスが出るのかは不明です。
情報の正確性は保証できません。一個人の考察程度に留めてください。
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