【円安】実質実効為替レートで見たら120円台相当まで下落している件

ドル円がこの1ヶ月間で109円台→114円台まで上昇(円安)しました。

「まだ110円台だし騒ぐほどのものでもないでしょ?」と思われるかもしれませんが、

実質実効為替レートで見てみると8月の109円台の時点で既に2015年の120円台まで下落しています。

 

◆実効為替レートとは

国家間の物価上昇率の差を考慮した外国為替レート。物価上昇率を考慮しない取引相場は、名目為替レートと呼ばれます。各国との貿易額のウエートなどを加重平均して指数化したものは実効為替レートとされます。物価上昇率と貿易額などの双方を勘案した実質実効為替レートは、国際的な競争力を測る指標として経済分析などに用いられています。

三井住友DSアセットマネジメント:実質為替レート(じっしつかわせれーと) より引用

 

物価上昇率(インフレ率)が0の円と2%の米ドルでは、1年ごとにドルの価値が2%下落していきます。

それにもかかわらず円安が進むというのならば、円の価値が相当毀損していると言えると思います。

 

そして次のリンクが日本銀行が公開している「実質実効為替レート指数」になります。

>主要時系列統計データ表(テキストデータ)

>実質実効為替レート指数(グラフ)

 

2021年8月の指数が「71.16」と、2015年(67.63~74.44)以来の低水準になっています。

なお2015年はドル円相場はおよそ「120~125円」という2007年以来の超円安相場でした。

 

つまり、円の実力はもはや6年前の1ドル120円台と同程度まで下落していると言えるかと思います。

※余談ですが2007年の実質実効為替レートはおよそ79~84なので、最近で言えば2016年秋の1ドル101~105円あたりになります。

 

そして残念なことに円安はまだ止まるとは思えません。

日本の消費者物価指数はマイナス(デフレ)のため量的金融緩和を継続するでしょうが、

アメリカは年内にも緩和を縮小、来年には利上げ予想。

欧州も来年には緩和を縮小する見込み。

その他の国では既に利上げを開始しているところもあります。

この流れにより日本と外国の金利差が拡大することから円はまだまだ売られる可能性が高いと想像できるわけです。 

 

このまま金融緩和を継続するならば円の実質実効為替レートはどんどん過去最低を記録していくことでしょう。

あぁ、物価上昇が恐ろしい……。輸入物価上昇によるインフレでは賃金上昇は全く期待できず。

 

ちなみに日本が実感のないデフレ扱いになっているのは通信費の値下がりらしいです。

言われてみれば、安い料金に乗り換えた人は実感しているでしょう。

私も数ヶ月の携帯代は合計100円も払ってないはずですし(楽天モバイル1年間無料)

 

 

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