自社株買いの株価押上効果が高く、選定指標の重要な一部ではないかと考える

株主還元策の1つである自社株買いですが、この自社株買いによる株価押上効果を検証されたものが「公益財団法人 日本証券経済研究所(JSRI)」にて掲載されていました。

(Google検索からたどり着いたものですが)

図解入りかつ大きな文字で全11ページ程度とすぐ読めるのでぜひ目を通していただくと良いと思います。

 

特に重要な一文を引用しますと、 

この結果は図表6の右から二つ目の列に示されており、年平均で二・四%程度である。

四年間でのTOPIXの上昇率が四・五%、年率一%程度であることを考えると、自社株買い実施企業はその押上げ効果だけでTOPIXを上回る株価上昇を獲得していたことを意味する。

自社株買いの株価押上げ効果の推定 100ページ

※「図表6」とは2016~2019年の間の「自社株買い実施企業の株価押上げ効果」を検証された表のことを指す。

と述べられており、自社株買いがリターンに大きな影響を与える要素であると受け取ることができます。

 


ここからは私の意見となりますが、

自社株買いに積極的かどうかが株を購入する上で重要な選定基準になりうると思います。

 

自社株買いの詳しいメリットは別途ググって頂いたほうがわかりやすいと思いますが、
>参考例:自社株買いって何?(LINE証券)

要は「市場から株式を買い戻すことで発行済株式総数が減り、1株利益が増加し、1株あたりの価値が高まることで株価の上昇が見込める」というものです。

日本の大企業に多くみられる営業利益がほぼ横ばいな会社でも、自社株買いを行うことで1株あたりの利益を高める事ができ、長期的には株価の上昇が見込めるはずです(今後も業績が落ちないならば)。

 

株を購入する前に「適時開示>自己株」のページを開いて、『この会社は過去数年以内に自社株買いを実施した実績があるのかな?』と確認し実施履歴があると、株価への下支えにもなり安心感が増すのかなと思います。

 

自社株買いを実施している企業といえば主に成熟した大企業かと思いますが、日本を代表する「TOPIX Core 30」の組入銘柄をざっと調べたところ、過去3年以内に24社が自社株買いを実施した履歴がありました。

また、TOPIX Core 30のリターンを比較するため、連動するETF「1311 NEXT FUNDS TOPIX Core 30 ETF」はTOPIX連動ETF「1306 NEXT FUNDS TOPIX ETF」を長らく完全にアンダーパフォームしてきましたが、2016年以降のリターンを比較するとつい最近(2021年後半)なり僅かに逆転しました(後述のグラフを参照)。

※グラフは各ETFの「ヒストリカルデータ>1口当たり基準価額(分配金再投資)」を元に初日を100%として作成。

 

2002/4/2~2021/12/28までを比べれば現在も大きくアンダーパフォームしています。

 

2010/1/4~2015/12/30の6年間を比較しても、やはりCore30はTOPIXをアンダーパフォームしています。

時間が経つほど両者のリターンに差がついていきます。

 

2016/1/4~2021/12/28の6年間で比較すると、過去に見ることができなかったCore30の逆転がついに起こりました。(切り取り方によっては他にもあるのでしょうけども)

これまで時間が経つほど差が開いていくCore30がついに並んだのです。

 

この比較が自社株買いによって株価が上がったという根拠としては乏しいかもしれません。

しかし成長性が乏しい日本の大企業も、自社株買いによってそれなりのリターンをもたらしてくれることでしょう。

 

自社株買いを制限するためのガイドラインよりも、これまで自社株買いを行ってこなかった企業にも促進できるようなガイドラインを制定してほしいものです。

安心して長期間株式を保有するならば、自社株買いによる株価の下支えはとても心強いものだと考えています。

 

 

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