【米国株ETF】2005-2020年のバックテストではS&P500を上回るセクター投資法(2020年10月)

最近「PORTFOLIO VISUALIZER」というサイトの「Backtest Portfolio」に出会ってから、

ETFを組み合わせたバックテストで妄想するのを楽しんでいます。

 

こちらのサイトでバンガード社のセクターETF10種類を入力し、

2005年~2020年の過去のリターンを確認したところ

S&P500と比べて強いセクター、同等のセクター、明らかに弱いセクターを確認できました。

 

そこで、2005~2020年のセクター間の強弱をみてリターンがイマイチなセクターを排除し、

セクター間の相関性を見てポートフォリオを形成することで、

リスクを抑えてリターンを伸ばせるのではないかという考えが生まれました。

 

それではご覧ください。

 

セクターごとの2005~2020年のリターン

 

各セクターの2005年~2020年9月までのリターンは次の通りです。

 

※ETFの名前のリンクをクリックするとバンガードの各ETFに飛びます。

ティッカー名前年平均リターン投資対象のザックリ説明
参考:S&P500指数8.80%
VGTバンガード・米国情報技術セクターETF13.75%テクノロジー・半導体・情報処理
VCRバンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF11.06%Amazon・自動車・住宅・飲食店・旅行
VHTバンガード・米国ヘルスケア・セクターETF10.91%医薬品・バイオ・健康
VDCバンガード・米国生活必需品セクターETF9.65%日用品・食品・スーパー
VPUバンガード・米国公益事業セクターETF8.76%電力・公益事業・水道
VISバンガード・米国資本財・サービス・セクターETF8.10%インフラ・機械・飛行機
VAWバンガード・米国素材セクターETF7.46%化学・金属
VOXバンガード・米国通信サービス・セクターETF6.87%通信・SNS
VFHバンガード・米国金融セクターETF2.70%銀行・保険・証券
VDEバンガード・米国エネルギー・セクターETF0.45%ガス・石油
年平均リターン(CAGR)はPORTFOLIO VISUALIZERのBacktest Portfolioより引用

 

強いセクターは情報技術、一般消費財、ヘルスケア

最もリターンが高いのは、成長著しい【VGT】情報技術です。

これは2017年頃から顕著に現れています。

何をするにもIT技術が求められますから今後もその傾向は続くと予想します。

 

次点で【VCR】一般消費財ですが、これはAmazonが20%以上を占めています。

Amazon(21.50%)やTesla(6.135%)の急成長が反映されている可能性があります。

巣ごもり需要で好調な通販や家具と、感染症に弱い外食・旅行・アパレルといった両建てのETFという印象があります。

 

3番目の【VHT】ヘルスケアは医療という利益率の高そうな分野なので今後も成長を期待しています。

人類が多くの病気を克服するか、ネットの世界に移住できるようになるまでは成長し続けるでしょう。

 

 

弱いセクターは金融とエネルギー

そして反対に弱いのが【VFH】金融と【VDE】エネルギーです。

S&P500指数の8.80%と比べて圧倒的に下回るリターンを出しています。

 

【VDE】エネルギーはコロナの影響で株価が急速に下がったのもありますが、

期間を2019年にしても年平均5.02%と相対的に弱いです。

 

更に、再生可能エネルギー(太陽光)の発電コストはもはや化石燃料より安くて需要が減り、

現在は人の移動も制限されているため、今後も引き続き報われないETFだと思います。

 


 

【VFH】金融は、何か金融危機や不祥事がある度に規制が強化され、

銀行は長引く低金利で利益が出しづらいと考えます。

一時的に好決算を出している企業もありますが、

業界全体で見たら苦しい状況がおそらく今後も続くと思います。

 

 

安定的なセクターは生活必需品・公益事業・ヘルスケア

ボラティリティが低く、安定的で、S&P500にも劣らないのが

【VDC】生活必需品、【VPU】公益事業、【VHT】ヘルスケアです。

 

【VDC】生活必需品は日用品や食品といった生活に必要な消耗品のため、

大きく成長はしないけれど大きく凹むこともない、安定したETFだと思います。

2008年のリーマン・ショック時でも一番下落が低く、本当の不況時に相対的に強いETFです。

 

15年間で比較するとS&P500を上回っているため、

【VDC】1本でも良いのではと思うかもしれませんが、

ハイテクが急成長し始めた2017年以降はS&P500が年平均13.52%と急激に伸びているため、

これ一本だと今後のS&P500には劣りそうです。

 


 

【VPU】公益事業比較的インカム(配当金)が多く3.5%~4%で推移しているETFです。

インカム目的ならエネルギーを買うよりこちらを買った方が報われると思います。

また、他のセクターとあまり相関性がないのも特徴です。

 

疑問点は、【VDE】エネルギーでも取り上げました「再生可能エネルギーの発電コストの低下」で今後の収益どうなるのか?という点です。

 


 

そして再び登場する【VHT】ヘルスケア

比較的リターンが高く、不況にも相対的に強いので、

ポートフォリオの中心に置くのに魅力の高いETFだと思います。

 

 

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ETFを組み合わせてS&P500を超えるポートフォリオを考えてみる

 

ポートフォリオを考える上で重視するべきはやはり【VGT】情報技術でしょう。

過去のリターンが圧倒的に高いので、割合を増やせばリターンが高くなります。

これを中心に他のETFを組み合わせることで、2008年のような大暴落した時に下落を抑えるという働きが期待出来るかと思います。

コロナ禍で情報技術やハイテク、クラウドが過熱しているので、今からVGT100%は正直怖いです…。

 

今回バックテストで使用したETFは実績の良い5つ

バックテストで使用したETFは以下の5種類です。

 【VGT】情報技術

 【VCR】一般消費財

 【VHT】ヘルスケア

 【VDC】生活必需品

 【VPU】公益事業

 

他のセクターETFはパッとしないのでなくていいかなと感じました。

   

  

ETFの組み合わせと2005年~2020年9月までのリターン

いい感じな組み合わせと比率で、2005年~2020年9月までのリターンをテストしました。

リーマンショック(2008年)やコロナ禍(2020年1~9月)のリターンも含めて表にまとめました。

 

いずれもS&P500より年平均リターンが高く、下落に強い結果を示しています。

過去に強いセクターを集めて組み合わせたので当然ですが。

 

投資スタイルETF組み合わせ年平均
リターン
2008年
リターン
2020年年初来~9月末
リターン
参考:S&P500指数8.80%-37.02%5.47%
参考:【QQQ】NASDAQ10014.03%-41.73%31.18%
参考:【VGT】情報技術13.75%-42.81%28.28%
攻守均等型
(対リーマン)
【VGT】情報技術 50%
【VDC】生活必需品 50%
12.04%-30.21%15.55%
攻守均等型
(対コロナ禍)
【VGT】情報技術 50%
【VHT】ヘルスケア 50%
12.60%-33.39%17.65%
成長的バランス型【VGT】情報技術 50%
【VHT】ヘルスケア 30%
【VDC】生活必需品 20%
12.33%-32.11%16.82%
Amazon・Tesla
を含める
欲張り型
【VGT】情報技術 40%
【VCR】一般消費財 10%
【VHT】ヘルスケア 30%
【VDC】生活必需品 20%
12.08%-31.55%16.82%
3セクター
ほぼ均等型
【VGT】情報技術 40%
【VHT】ヘルスケア 30%
【VDC】生活必需品 30%
11.94%-29.48%14.33%
守備的4セクター
均等型
【VGT】情報技術 25%
【VHT】ヘルスケア 25%
【VDC】生活必需品 25%
【VPU】公益事業 25%
11.15%-27.63%7.58%
攻撃的4セクター
均等型
【VGT】情報技術 25%
【VCR】一般消費財 25%
【VHT】ヘルスケア 25%
【VDC】生活必需品 25%
11.63%-30.44%16.55%
5セクター
均等型
【VGT】情報技術 25%
【VCR】一般消費財 25%
【VHT】ヘルスケア 25%
【VDC】生活必需品 25%
【VPU】公益事業 25%
11.24%-29.66%11.63%
投資スタイルETF組み合わせ年平均
リターン
2008年
リターン
2020年年初来~9月末
リターン
各種リターンはPORTFOLIO VISUALIZERのBacktest Portfolioより引用

※念の為に補足しておくと、攻撃とは高成長なETF、守備とは比較的不況に強いETFを指します。攻撃的とは成長重視に寄った組み合わせという意味です。

 

 

【VGT】情報技術 50%、【VHT】ヘルスケア 50%

成長著しい【VGT】情報技術と、比較的不況に強く安定的にリターンの高い【VHT】ヘルスケアを組み合わせたシンプルなポートフォリオ。

情報技術とヘルスケアはいずれもコロナ禍で注目されていると思います。

 

 

【VGT】情報技術 50%、【VHT】ヘルスケア 30%、【VDC】生活必需品 20%

上の組み合わせから【VHT】ヘルスケアを減らして【VDC】生活必需品を組み入れたポートフォリオ。

若干ボラティリティが減って銘柄が分散されるが誤差程度。

  

 

【VGT】情報技術 40%、【VCR】一般消費財 10%、【VHT】ヘルスケア 30%、【VDC】生活必需品 20%

上の組み合わせから【VGT】情報技術を10%減らして【VCR】一般消費財を10%加えたポートフォリオ。

【VCR】にはAmazonやTeslaが含まれており、これらに投資したいという欲張りな人向け。

【VCR】の過去のリターンは【VGT】ほどではありませんが高いです。

 

私は現状こちらをベースに採用しました。

 

AmazonとTeslaは個別株を買ったらいい?

……そうですね……。

 

 

【VGT】情報技術 25%、【VHT】ヘルスケア 25%、【VDC】生活必需品 25%、【VPU】公益事業 25%

【VGT】情報技術に、ディフェンシブなETFを組み合わせたポートフォリオ。

その分、15年間のリターンは若干劣っていますが、S&P500よりは年率2%以上高いです。

 

リーマンショック時の2008年のリターンでは調べた中で最も下落が少ない組み合わせとなりました。

ただ、2020年では【VPU】がまだマイナス圏に沈んでいるため全体のリターンが他より劣っており、どんな状況にも強いとは言えなさそうです。

 

 

番外編1:【QQQ】NASDAQ100連動ETF

GAFAMとは、Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoftをまとめた呼称です。

GAFAMを中心としたNASDAQ100は実績が圧倒的です。

特に直近のリターンほど他を圧倒して高くなります。

 

「過去の実績ベースで考えるなら【QQQ】だけで良いのではないか?」という疑問が当然湧いてきます。

ただ、大きくなるほど更に成長するのが難しくなるハズなので、いつかは鈍化するでしょう。

Microsoftとか2000~2012年の間停滞していましたし。

 

その時、世界トップの超大型株の集まりであるNASDAQ100より、

中古型株を含むETFの方が新星が現れた時に伸びるのではないかと期待しています。

【VCR】一般消費財で圧倒的に大きくなったAmazonやTeslaのように。

(昔から【VCR】に組み入れられていたかはわかりません)

 

 

番外編2:配当金重視の組み合わせ

高配当ETFといったら【VYM】バンガード・米国高配当株式ETF推しでした。

 

【VYM】高配当株式は2010年代中盤まではS&P500にも劣らないリターンを誇っていましたが、

ハイテクが急速に伸びるにしたがってパフォーマンスの低さが目立っていきました。

そして今年の暴落から全然立ち直れていないため、【VYM】単体では脆弱であると気付かされました。

 

そこで【VYM】高配当株式に加えて、不況に強い【VDC】生活必需品や、

配当金の高い【VPU】公益事業を組み合わせることで、

【VYM】高配当株式単体よりは不況に強いポートフォリオになりそうです。

 

例えば【VYM】50%+【VDC】25%+【VPU】25%とすることで、

2020年のリターンが【VYM】単体の-11.27%から-6.61%まで改善します。

そのかわり配当利回りは7%ほど低下します。

 

【VYM】50%+【VDC】50%ならば更に不況に強くなります。配当利回りは低下しますが。

 

 

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まとめ

 

S&P500インデックスの積立投資は良く言われる投資法です。

つみたてNISAでは鉄板の投資先となっています。

 

しかし、米国株式投資をするならばS&P500ETFを買うのではなく

今後も成長を期待できるセクターETFと守りに強いETFを組み合わせることで、

今後もS&P500よりも高いリターン・低いリスクを出せるかも知れません。

 

ETFのリスク・リターンイメージ

⇧ ハイリターン

 【VGT】情報技術

 【VCR】一般消費財

 【VHT】ヘルスケア

 【VPU】公益事業

 【VDC】生活必需品

⇩ ローリターン・景気後退に強い

 

実際に運用を始めたばかりですし、日々妄想しているので、方針はすぐ変わるかもしれません。

ETFを組み合わせるだけですがやってる感を出せて楽しいです。

 


 

個別株はSFM、INTCを楽しみ程度でホールド中。

 

SFMはオーガニック食品を販売しているショップです。

日本ではイオンくらいしかオーガニック食品は身近になく非常にニッチな市場ですが、

アメリカ人は安全への意識の高い人がそれなりにいると想像しているので持っています。

ただ似たような企業が複数あるため競争がありますね。つまり安全意識の高い人は結構いる!

 

INTCは「インテル入ってる」で有名なIntel。

メインのCPU開発が難航していてAMDに日々シェアを奪われています。

ただ、来年GPUが登場するのでAI需要で伸びないかと思い保有しています。

また、今度CPU製造をTSMCに委託するという話を聞いたので、

同世代プロセスルールならばパフォーマンスでAMDに追いつく可能性位もあるでしょう。

委託した分利益率は下がりそうですが。

買った時はPER10倍程度と、株価上昇が熱い半導体業界の中で完全に見放されていたのでつい買ってしまいました。

 

それと、NIOは中国のTeslaになりうるのではないかと注目していますが、

アメリカンリスク(嫌がらせのエンティティリスト入り)が怖いのでどうしようかな…。

 

 

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