金利上昇局面の推移が興味あるので以下の画像をもしかしたら月1~2回更新するかも。
2022/1/21 株安と債券安が重なってUSA360がS&P500を下回る展開に。インフレ懸念で当面は苦しいか。
米国S&P500の日々の値動きに2倍のレバレッジをかけた「iFreeレバレッジ S&P500」と、
全米株式(VTI)90%+米国債先物270%を組み合わせた「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」
を半々で保有した時の過去の値動きを作成しました。
◆各種条件
期間:2019/11/5~2022/1/7(USA360の設定日~執筆時まで)
ファンドの保有比率:50%:50%(均等)
リバランス:四半期ごと(3,6,9,12月末)。
※月末の価格を元に翌日即元のバランスに戻しているため、実際の売買で起こるタイムラグは考慮しない。またリバランス時に発生する譲渡所得は考慮しない。
ファンド同士の比較のため、初日を一律10000に戻して再計算をおこなった。
◆各種グラフ
○ それぞれのファンドの値動き
コロナショックに比較的強かったUSA360と驚異的に伸びたレバレッジS&P500を組み合わせることで、暴落時のリスクを抑えつつ高いリターンを生み出した。

○ 保有ファンドの割合
・リバランスなし
初期値は50%:50%だがコロナショックで大きく乖離した。

・リバランスあり
四半期に1回リバランスを行うことで割合を保つ。
先の値動きグラフの通り、リバランスを行うことで若干リターンが高くなっている。

◆組み合わせる利点
USA360が持つショック体制と高い回復力、レバレッジS&P500による高いリターンが組み合わさることで、株式100%よりも高いパフォーマンスが目指せるのではないか。
USA360の債券部分が先物でレバレッジをかけまくっているため為替の影響が極小なのもポイント。通常の外債のように債券が値上がりしても円高であまりヘッジにならないというトラップを回避。
◆懸念点
計算期間があまりにも短い。
現在のような高インフレが続きUSA360の債券価格が下がり続けた場合、どのような値動きになってしまうのかが不明。
ただ、アメリカのインフレが一時的ですぐに2%台前半の巡航速度に戻るのであれば、現在の金利水準は結構戻っている。
○ USA360が保有する米国債の金利状況
・米国債5年 利回りの推移
2018~19年の失速を鑑みるに、2%を大きく超えるのは難しいのではないか。

・米国債10年 利回りの推移
予想インフレ率が2%前半、長期国債利回りも2%前半がいいところではないか。

2020年頃からレバレッジ投信ブーム(特にレバナス)が巻き起こっていますが、それ1本足打法はどうにも恐ろしいと思います。
USA360と組み合わせることで経済ショックによる即死を回避しつつ、リターンを狙えるのではないかと思い計算してみました。
ちなみにレバナス+USA360バージョンは次の通り。

う~ん…レバナス単体の方がロマンある?
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