ARMといえばスマートフォンのような省電力が必要とされる製品に使われる印象がありました。
最近はその省電力を生かしてサーバーやモバイルPCにも広がってきています。
現在、ARMプロセッサがどのような製品に使われているのか調べてみました。
ARMがどのような会社かはこちらのサイトが詳しいです。
ARMのビジネスモデル:半導体の設計図だけでなぜ3.3兆円の企業価値があるのか(ビジネス+IT)
ARMが使われている製品やサービス
把握している範囲でARMが使われている製品を取り上げてみたいと思います。
・スマートフォン全般
iPhoneに搭載されている「Apple Aシリーズ」、Androidに搭載されている「Snapdragonシリーズ」はARMベースのプロセッサです。
ほぼ全てがARMベースのプロセッサが利用されています。
・Mac(2020年)
これまでMacはIntel製のCPUが採用されていましたが、2020年11月に発表された新モデルではARMベースのCPU「Apple M1」が採用されています。
・Amazon AWS
ARMベースで独自開発したプロセッサ「Graviton」がAWSで使用されています。
AWS、自身でプロセッサを開発していく姿勢を明らかに 独自開発の第二世代ARMプロセッサ「Graviton 2」発表(ITmedia)
・スーパーコンピュータ「富嶽」
理化学研究所のスパコン「富嶽」はARMベースのプロセッサが使用されています。
1位にこだわらないスパコンとして生まれて1位を獲った「富岳」。日本の技術者たちが開発で目指したものとは(PC Watch)
開発中の製品
・ARM版 Windows 10
まだ互換性やパフォーマンスには課題があるものの、x64アプリに対応することでARMプロセッサでも使えるように目指しているようです。
Arm版「Windows 10」、x64エミュレーションに対応へ(ZDNnet)
ARM版Windows 10のプレビュー版でx64プログラムの動作に対応したので試した(Ascii)
・Microsoft ARMベースのサーバーを開発中(?)
MicrosoftがARMベースのサーバーを開発しているという報道がありました。
サーバー業界がARMに移行しつつあることを受けてこのドル箱に参入するのではないかという話です。
「MicrosoftがArmベースの独自プロセッサを開発」報道を考える (1/2)(ITmedia)
・ARMサーバープロセッサ「Ampere Altra」
最大80コアのARMベースのプロセッサでパフォーマンスはZen2世代のEPYC 7742相当とのこと。
更に、「EPYC 7742」は6950ドルなのに対し、最上位モデル「Q80-33」は4050ドルと価格も安いです。
The Ampere Altra Review: 2x 80 Cores Arm Server Performance Monster(ANANDTECH)
・AMDがARMベースのプロセッサを開発しているという噂
AMDは2018年までK12というARMベースのプロセッサを開発していたそうです。
それを復活させたのかはわかりませんが、再び開発しているという噂があるみたいです。
Rumor | AMD rumored to have a prototype Apple M1 competitor in the works(NotebookCheck)
Windows PCへの本格参入はまだ先だと思いますが、Intel vs AMD から時代が変わろうとしているのを感じさせられました。
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